消毒をしてから初詣に向かう参拝客=2日午後1時25分、那須塩原市石林

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、迎えた新年。県内の神社では初詣の人出が例年より少なく、マスク姿の参拝客が静かに手を合わせた。各神社は感染対策を工夫し、境内では参拝客が間隔を空けて並ぶなど、これまでとは様変わりした初詣となっている。

 2日、那須塩原市の乃木神社。参拝客は鳥居前で手指消毒を済ませ、拝殿へと向かう。境内ではソーシャルディスタンス(社会的距離)確保を呼び掛け、約30カ所に手指消毒液を置き、参拝客が手や口を清める手水舎を封鎖するなど感染対策を徹底した。

 初詣の人出は例年より約7割減という。岡村洋佑(おかむらようすけ)権禰宜(ごんねぎ)(29)は「三が日を避けて、1月中はのんびりとお参りに来てもらえると思う」と話した。

 孫3人と訪れた那須塩原市一区町、礒利治(いそとしはる)さん(71)は「健康に元気に過ごせますようにと願った。コロナが早く収まってほしいですね」と話した。

 日光市の日光東照宮の参拝客数は例年と比べ元日が3分の1ほど、2日は約半分だった。例年は朝から駐車場が満車になるなど多くの参拝客でにぎわうが、今年は付近の渋滞はほとんどなかったという。稲葉尚正(いなばたかまさ)権宮司は「分散参拝などを呼び掛けたことで遠慮する人がいたのだと思う」とした。

 真岡市の大前(おおさき)神社は元日の参拝客が例年の5分の1以下という。祈祷(きとう)を受ける本人以外は待合室で待機し、待合室では祈祷の様子を映した映像を中継している。同神社や益子町の鹿島神社では、会員制交流サイト(SNS)などで境内の混雑状況を発信。芳賀町の天満宮では、境内のスピーカーで感染対策の呼び掛けを10分間隔でアナウンスしている。

 栃木市の太平山神社も参拝客が例年より少ないという。同神社は「一人一人が静かに熱心にお参りしていた」とした。