超小型人工衛星の開発を進める河村准教授(右)と学生たち=12月中旬、帝京大宇都宮キャンパス

 帝京大理工学部(宇都宮市)の学生らが開発している超小型人工衛星が、当初の2022年度ではなく、21年度に前倒しで打ち上げられることが31日までに決まった。同年度の宇宙航空研究開発機構(JAXA)のイプシロンロケットに追加搭載される。小惑星りゅうぐうの砂を地球に持ち帰った探査機「はやぶさ2」で宇宙への関心が高まる中、関係者は「衛星の愛称募集など、県民参加型の『県産衛星』となるよう、盛り上げていきたい」と意気込んでいる。

 JAXAは宇宙で実証する技術テーマを公募し、帝京大の衛星は22年度打ち上げのイプシロンロケット「革新的衛星技術実証3号機」に搭載されることが決まっていた。

 ただ、21年度に打ち上げられる同2号機の公募にも、もともと手を挙げており、昨年12月中旬に追加選定となった。JAXAの担当者は「2号機に搭載する1機分の衛星枠を調整中だった。2号機の開発スケジュールを踏まえ、帝京大を選んだ」と理由を説明する。

 今回の人工衛星「TeikyoSat-4」の開発に携わるのは、学内の宇宙システム研究会と生物研究部の学生ら。責任者を務める航空宇宙工学科の河村政昭(かわむらまさあき)准教授(41)は「どの打ち上げでもチャンスを生かせるよう学生も準備を重ねてきた。(前倒しで)今後の打ち上げに応募できる機会も増える」と前向きだ。