陶芸の個展を開く、ん太郎さん。手前のつぼは自作

 【那珂川】本業の美容師の傍ら作陶に取り組む「ん太郎(たろう)」(本名荒川憲司(あらかわけんじ))さん(68)=宇都宮市西川田3丁目=は児童養護施設の子どもを支援するため、1月8日~2月2日、町内で陶芸のチャリティー個展を開く。自身が代表の「短足おじさんの会」は、施設出身の子の支援活動をしている。作品を売った収益は、会員の手弁当で活動する会の活動費に充てる。

 ん太郎さんは自宅に工房を設け、30代半ばからほぼ独学で作陶してきた。市貝町生まれで隣町の益子焼は身近な存在。日々、仕事後に土と向き合ってきた。作品の特徴は「アンバランスのバランス」と言い、非対称で力強さが際立つ。最近は水気が減った土が形作る割れなどに魅力を感じているという。

 短足おじさんの会は2015年、養護施設で育って周囲となじめずに「生きづらさ」を抱える人を支援しようと仲間と設立した。会員は百数十人。職業につながる技術習得支援のほか、18年からは成人式向けの晴れ着を無償で貸し出して写真撮影などを行う「晴れ着プロジェクト」にも乗り出した。

 個展での収益は、こうした活動に使う。出展するのは食器を中心に100点以上。ん太郎さんは「施設出身の人たちに目を向けている大人がいることを、本人たちに知ってもらえるだけでいい」と話している。

 個展会場は、三輪の宿泊レジャー施設サンタヒルズ内のギャラリー・カフェ「Komorebi」。毎週水、木曜日定休。