コロナ禍と向き合った今季を振り返る栃木SCの橋本社長=宇都宮市内

 新型コロナウイルスの感染拡大により、約4カ月間の中断期間を挟みながらも全日程を終了した今季のJリーグ。J2栃木SCの橋本大輔(はしもとだいすけ)社長が29日までに下野新聞社の取材に応じ、「多くの制限がかかる中、止まることなく42試合を無事に終えられてホッとしている」と振り返った。

 今季の最終成績は15勝13分け14敗の勝ち点58で22チーム中10位。J2残留圏ぎりぎりの20位に終わった昨季からの躍進を「選手たちが自発的に『クラブ最高順位の更新』など目標を立ててくれたことが大きい。全員が同じ方向を向いていた」と高く評価した。

 今季のクラブ経営は難局続きだった。無観客試合や入場制限などの制約により、ホーム戦の平均来場者数は昨季の5148人から2522人に半減。「入場料収入のダメージは大きい。今期は1億5千万~2億円の減収を見込んでいる」。サポーターを楽しませるためのイベント数も激減し、広告料収入にも影響が及んだという。

 一方、ホームゲーム運営費などの経費を徹底的に削減したことで、前年度決算で9億6千万円だった支出を2割近く圧縮できる見通し。「無観客試合が1試合にとどまったことなども影響し、少なくとも今期の債務超過は回避できそう。引き続き赤字縮小へ向けて尽力したい」と語った。