宇都宮税務署が発行する入場整理券のイメージ

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、確定申告会場の「密」を回避しようと、全国の税務署は来年の確定申告から、来場者に入場できる時間枠を指定した整理券を配布する。各会場で当日配布するほか、無料通信アプリ「LINE(ライン)」でオンラインの事前発行も行う。県内では宇都宮など5税務署が来年1月4日から、確定申告の事前相談などを対象に税務署での入場整理券の配布を始める。

 当日配布は午前9時の枠から来場順に30分単位で受け付ける。時間指定はできない。配布は午前8時半から午後4時までだが、枠が埋まり次第終了となる。

 一方、LINEでの事前発行は国税庁の公式アカウントから行う。来場日の10日前から時間を指定した申し込みが可能で、2営業日前に受け付けを締め切る。

 確定申告の期間は来年2月16日~3月15日。各会場で入場整理券を配布する。ただ、例年1月から事前の相談や還付申告などで来署者が増えるため、県内の宇都宮、栃木、鹿沼、真岡、氏家の5税務署は1月4日から、足利、佐野、大田原税務署は同18日から入場整理券の配布を開始する。

 一方、LINEによる事前発行は宇都宮、鹿沼税務署は同12日から申し込みの受け付けをスタートする。他の県内税務署も1月中旬に順次、始める予定。

 感染リスク低減のため、確定申告会場のレイアウトも変更する。宇都宮税務署は期間中、宇都宮市のマロニエプラザを会場として使用しており、ピーク時は1日千人が来場するという。来年の期間中は来場者が利用するパソコンコーナーなどの個別スペースを数十センチ広げる。会場は一方通行とし、飛沫(ひまつ)防止のビニールなどを設置する予定。

 同税務署は感染防止のため、できるだけ来署を控え、国税電子申告・納税システム(e-Tax)の積極的な利用や電話での相談を呼び掛けている。