求められる人間性の高み

 

 新型コロナウィルス感染症という未曽有の問題に直面した2020年、これまでの常識が覆された。「企業の在り方も新たな局面を迎え、どう対峙していくのかが問われる重要な一年」と気を引き締める。

 1963年に業務無線を扱う会社として創業。さまざまな通信機器の販売から保守までを手掛ける。主要事業として、地元の大谷石と孟宗竹を配した建築意匠が目を引くドコモショップ宇都宮北店・宇都宮上戸祭店を運営。イオニアミストプロという光触媒のコーティングや業務用ジアイーノの導入、店内レイアウトの変更など、できる限りの感染症対策を店舗に施し、来店予約受付を中心に安心・安全を心掛けた営業体制を展開している。

 一昨年の政府提言から巻き起こった携帯電話業界のさまざまな変革への対処は「変わらなければならないことと、変えてはいけないこと」。「技術革新に伴うハードウエアの利便性、新しい料金プランや魅力のあるコンテンツの訴求方法、新たな応対様式の確立に向けた日々の改善に対しては常に変化を求める。お客様の声を真摯に聴き、常に顧客視点での価値提案を目指す姿勢はどんな時代であっても企業の原点」と強い信念をもって話す。

 「企業の存在意義は顧客の信頼によって創られるものであり、それを支えるのはスタッフ一人ひとりの心の在り様で、その集合体として自社の倫理観や風土か形成される」という持論のもと「仕事をするうえで知識やスキルという能力の向上はもちろん、これから求められるのは仕事を通じて人間性をどう高めていくかではないでしょうか」と組織の成長へも注力を注ぐ。

 今後パンデミックが引き起こす予測不能な事態に向けては「企業にはしなやかな対応が求められるが、人命か経済かという二択ではなく複雑な要素の折り合いをどうつけていくのかが経営者に課せられた大きな責任」と自戒を込めて語った。