新社屋がマロニエ建築賞

 

 自由設計の注文住宅、デザイン住宅で知られる。昨年10月、新社屋が、美しい景観に配慮したまちづくりに対する県民の意識高揚と建築活動の活性化を狙いとした「栃木県マロニエ建築賞」に選ばれた。一昨年は施工した「宇都宮簗瀬の集合住宅 楓荘」が同賞の優良賞を受賞。今回の受賞は、その優良賞を上回る最高賞となった。

 2022年に控えた「いちご一会とちぎ国体」の会場でもある栃木県総合運動公園に近い、宇都宮市西川田東町の宇都宮環状線沿線に新社屋はある。「マロニエ建築賞受賞は光栄に思っています。国体が開催されれば、他県から大勢の人が訪れます。ランドマークをつくりたいという狙いがありました。新社屋が地域活性化の一助になれば、と思っています」

 吹き抜けを取り入れた開放的な空間が特徴的だ。新社屋は基本的に平屋で、内部は天井高が大きく取られて広々とした空間が広がる。本棚や収納で緩やかに分節している。建物を一体的な空間にしながら、街の風景と連続した景観を演出しているところが評価された。

 新社屋は創業25周年に合わせた肝いりのプロジェクトだった。「25歳で独立し、50歳で新社屋を建てることができたのもスタッフの存在が大きいですね。日々努力してくれている彼らのためにも今回の受賞は励みになったと思っています」

 喜びがある一方、新型コロナウイルス感染拡大という困難にも見舞われた2020年だった。宇都宮市平松本町に建てたモデルハウスも感染対策に追われた。オンラインも強化しようとホームページも一新。「消費者心理はかなり慎重になっていますね」と分析する。

 しかし、「明けない夜はありません」と強調する。「新社屋もモデルハウスもコロナ禍でも実現させました。『コロナだから止めよう』では先はありません。困難を乗り越えることでしか先は開けてこないと思っています」と熱く語る。