新しい価値の創造へ

 

 グループ中核の温浴施設「ザ・グランドスパ南大門」(宇都宮市今泉3丁目)は今年、開業35周年を迎える。「創業者金中烈(きんちゅうれつ)会長の『これからは金銭消費型ではなく時間消費型の娯楽が求められる。私たちは健康とレジャーに奉仕する』という想いからスタートしました。節目の年に、あらためて時代にマッチしたサービスを提供していきます」

 温浴施設、飲食業、遊技業が主要事業のため、昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けた。4月末からの約1カ月間は県の要請に従う形で、パチンコ店、温浴施設の休業も余儀なくされた。従業員の不安も大きかったが「雇用と給与はしっかりと保障するので、皆さんはしっかりと現場を守ってください」とメッセージを送った。

 営業再開後は「一人の感染者も出さない」という強い意志の下、グループ各施設で換気や消毒を徹底。市場でマスクが不足した期間は来店者、従業員への使い捨てマスクの無料配布も行った。「危機管理を想定した体制づくりの重要性を再認識しました。経営体質や現場の対応力の強化、取引先との関係強化にいっそう取り組んでいきます」

 厳しい経営環境だが、明るい材料も。19年3月にオープンした高級焼き肉店「焼肉(やきにく)南大門 離宮」は、とちぎ応援プレミアムチケット、宮とくチケットなども追い風となり前年を上回る売り上げとなった。創業の焼き肉店からグループを拡大してきただけに、思い入れも強い。「『ハレの日においしいお肉を』が離宮のコンセプト。良質のとちぎ和牛をお値打ち価格で、心あふれるひとときを提供したいという想いです」

 新型コロナにより、人々の生活様式や消費マインドも大きく変化した。「『ピンチをチャンスに』の精神で、新しい価値を創造し、新しい需要を喚起したい。これからもグループを成長させるためにも、変化し続けることが求められています」と気を引き締める。