国際認証を生かし飛躍

 

 昨年6月に工場設備を拡充し、食品製造の各工程をチェックして食品の安全を認定するとちぎHACCPを取得した。今年はさらに食品の流通全体を通した「食の安全」を提供するために国際基準の認証を目指す。「直接海外に食肉を輸出するということではなく、お客様が弊社の提供する製品を素材としてさらに加工を行い、輸出することを考え、この厳しい国際基準をクリアすることが必要となり取り組んでいます」

 1987年、自宅の近くで始めた小さな工場を節目ごとに大きくし、現在は栃木と茨城を中心に650社以上の取引先を持つ。県産豚は年間1万頭、県産牛は200頭、茨城・栃木県産の鶏肉は1日3トン、輸入豚1日2トンを扱っている。工場では主にスライスした肉をスーパーなど得意先の規格に合わせてパックに詰め、ラベルを貼って毎日出荷している。「店舗で精肉加工をする必要がないので、パートさんだけで回せます。お客様から関東フーズでなくては、と言っていただけるゆえんです。さらに地産地消を目標に県内の畜産農家に貢献していきます」

 栃木県畜産公社でセリに参加できる権利も得た。「目利きが地元のいいものを安定的に仕入れ、納得のいく価格で提供できるので、取引先のお店、そのお客様にも喜んでいただいています」と胸を張る。

 昨年はコロナ禍で飲食店が営業自粛し、4月の売り上げが前年割れ。肉の輸入も止まり、深刻な事態に直面したものの、その後スーパーの売り上げ増などで盛り返し、2ケタ台の伸びに。会社が掲げる今年のモットーは「礎」。2年後に従業員100人、売上30億円を目指す。忙しい共働き家庭などのニーズに合わせた、味付け肉のパックなどの加工品を開発し、販路を広げていく。「肉をパックから出し、野菜を加えて炒めたら、すぐにごちそうができる。総菜を買うよりおいしくコストもかからない」とほほ笑む社長には、食卓を囲む家族の笑顔が見えている。