サッカー少年の夢を実現

 

 世界で活躍する夢を持つサッカー少年たちのために、各国のリーグやクラブと提携し、さまざまな支援を行っている。スペインリーグ、イタリアのセリエA、イングランドのプレミアリーグ、ポルトガルリーグのクラブライセンス事業を手掛けるほか、多くのクラブとも事業を展開する。10代後半に単身でアルゼンチンに渡りプレーした経験を、日本の子どもたちにも知ってほしいと思ったのが、2007年に26歳で起業したきっかけだった。

 昨年は新型コロナウイルス感染症の世界的拡大の中、スペインのジェネレーションアディダスを買収。さらに飛躍するコンテンツが加わった。「コロナでかえって人の動きが見え、攻めの姿勢を取ることができました」と振り返る。加えてアジアでは初めてスペインの「ラ・リーガ」とパートナーシップを結ぶことができた。「スペインの全チームとつながれ、これまでにも増して幅広い活動が可能になりました」

 近年、海外志向の子どもたちが増えた。ワカタケでは年間1000人ほどを長期・短期留学、大会出場、キャンプ参加など、多くの国の多様な場に送り出している。「今年は中国や韓国、マレーシア、シンガポールなどのアジアの選手たちをヨーロッパに送れる環境をつくりたい」とし、コロナ禍の中で準備を進めた事業を花開かせる年と位置づける。

 子どもたちには「行動しないと何も生まれない」と訴える。また、親への感謝を忘れないようにとも語り、サッカーと同時に人間力を養うことが大切と強調する。昨年10月、自身の経験をまとめた3冊目の本を出版した。海外のサッカー事情、世界と日本の差、親と指導者の関わり方、夢を叶えるためにどうするかなど、実践的なアドバイスが満載だ。あとがきにはスペインのクラブのオーナーになる目標を記した。「買収よりも維持するほうが難しい。そのめどが立ったらぜひ実現したい」。夢でなくなる日は近そうだ。