躍進、唯一無二のプロ集団

 

 昨年2月、クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス船内で新型コロナウイルスの集団感染が発生し、連日の報道に国民の関心は一気に高まった。このとき、米国疾病予防管理センター、世界保健機構、厚生労働省の指導を受けた日本特殊清掃隊の一員として船内の除染作業を請け負った。

 「恐怖感はあったが、作業にあたったメンバーで感染した人は一人もいなかった」。この経験でプロとしての自信とともに使命の大きさを痛感。新型コロナの感染拡大が続く中、適正で効果的な除菌作業を地域社会へ広めようと、県内の観光施設や学校などで積極的に除菌講習会を開催。安易に除菌剤を噴霧するだけで特殊清掃業を名乗る会社が急増している現況に「除菌作業にはプロの技術が求められる。業界の信頼性が危ぶまれている今、信頼性確立のための法整備などが必要」と警鐘を鳴らす。

 産業廃棄物収集運搬業からスタートして14年、「はこぶ」「整理」という二つのキーワードを軸に事業を展開してきた。「廃棄物の中には価値のある物、リサイクルやリユースで十分に使える物がある。これを世の中に還元できる仕組みを構築したい。適正な廃棄物処理は、SDGs(持続可能な開発目標)活動につながります」。廃棄物収集運搬やリサイクル関係の各種許可を取得すると同時に地域の実情を目の当たりにしながら、部屋や店舗の片付け・特殊清掃、生前整理、遺品整理、家電リサイクル及び販売、さらには高齢者の生活支援サービスまで、自然と事業が拡大してきた。今年は、地域密着型企業として、リサイクル事業の拡大と孤独死防止システム「見まもっTEL」事業の拡大に力を注ぐ。

 「日本全体が経験したコロナ禍のように今後起こるであろうドラスティックな変革の中で、信頼の獲得とコンプライアンスの徹底を図り、柔軟な発想と高い実行力でイノベーションの創出に貢献したい」