フカサワ版DXを推進

 

 パッケージと物流の専門商社として顧客から高い信頼を得ている。企業理念の一つに「三方よしの精神」を掲げ「得意先(顧客)、仕入れ先、そして自分たち。3者がそれぞれ利益を得られるような営業を目指しています」と強調する。

 2020年はやはり、新型コロナウイルスの影響が大きかった。顧客の大半が製造工場のため、生産縮小の影響をもろに受ける形になった。「5、6月ごろが底で今は回復してきていますが、例年の水準まではまだ戻っていませんね」

 営業活動も変化を求められた。従来はできるだけ顧客の元に足を運び、ニーズの把握に努めていたが、不要不急の訪問自体が難しくなった。「少しでも商談の機会を増やすため、ウェブ商談システムを整備しました」と話す。

 こうした状況下で取り組みを進めているのが「フカサワ版DX(デジタルトランスフォーメーション)」だ。ウェブによる商談・会議システムに加え、名刺管理ソフトや営業支援システム(SFA)を積極的に活用している。「業務の引き継ぎが円滑になりましたし、社員間の情報共有化にもつながっています」とその利点を説明する。

 外勤営業、内勤営業の連携を進めることで、見積もり回答の迅速化も心掛けている。「規格品ならば即日回答、受注品も期日を決めてなるべく早く回答できるようにしています」と自信をのぞかせる。

 「コロナ不況」も懸念されるが、新年度は新規採用に力を入れる方針だ。「不況時は大企業が採用を控える分、中小企業がいい人材を採用できる可能性が高まります」と指摘。自社でも就職氷河期世代が支店長クラス、リーマン不況世代が中堅クラスとして会社を支えているという。

 「ことしもコロナ禍から完全に脱却するのは難しいかもしれないが、景気が回復した際はフカサワもその流れに乗れるよう、日々、活動を続けていきます」と前向きだ。