「令和ルネサンス」起こす

 

 「栃木市が県南の顔となれるよう、ITなどを生かした『令和ルネサンス』を起こしていきたい」と意気込む。「まちづくりにはよく若者、ばかもの、よそ者の力が必要と言われます。よそ者と地場もん(地域の実力者)がともに地域を支え、盛り上げなければならない。巴波川での線香花火を両岸で、できれば500人以上で行うなど『栃木って面白いよ。行ってみよう』と思われる街にしていきたい」
 1982年設立の栃木アンカー工業は、「文字通り、栃木市にいかり(アンカー)を下ろすために作られた」と説明する。大分県出身で、27歳の時に栃木市内に会社を設立。以来、接着工事、穴を開けるコアリング、ボルトを取り付けるアンカー工事の分野で成長を続けている。最近ではリフォーム、耐震補強などの仕事や汚泥のリサイクルの改良土の事業などにも業務を拡大している。

 「宗顕」の称号、手相鑑定士の資格を持ち、「先を読む学問として勉強している」と語る。昨年は「これからは先の読めない不透明な時代になる」として「キャッシュ・イズ・キング」という考え方を打ち出した。

 「経営には『人、モノ、金』の使い方が重要です。中でも現金は王様であり、次の手を打つために会社にならなくてはならないもの」と語り、これまでの無借金経営から方向を転換。多額の資金を準備したという。さらに「他の企業が人材を募集しなくなるときだから逆に、今うちは社員を募集します」と、例年になく多い9人に内定を出したという。

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う不況は、今後4年は続くとみている。「ですからキャッシュフローを重視し、無駄な出費を抑え、売れる資産は売却するなどしてこの状況に立ち向かっていかなければなりません」と強調する。さらに「混沌の時代が決着した後、社長引き継ぎや社名変更などを行う予定です。2023年には新社屋を完成させて新しい時代を迎えます」と青写真を描く。