「五方良し」の住空間提供

 

 埼玉県行田市に本社を置き、「地域に密着した住まいづくり」をモットーに建売住宅・注文住宅の建築販売事業を展開している。本県では、2019年に佐野市と足利市に初進出したのに続き、昨年は小山市と栃木市に出店を果たした。来年は宇都宮市への進出を計画しているという。

 「栃木市は行田市とよく似た商業のまち、運河のまちだと思います。宇都宮市はギョーザだけでなく、ジャズ、カクテルのまちでもありますよね」。トップの口から次々と「栃木愛」の言葉が飛び出す。

 「出店したエリアは、第二の古里という思いで取り組んでいます。栃木県のユーザーの皆さまが幸せになっていただけるような住空間の提供に努力していきます」
 昨年は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で集客、接客ができない状況が続いたが、代わりに質量ともに充実させたウェブでの集客により前年比60%増と急増したことが奏功し、売上目標を達成できたという。コロナ禍の中で取り組んだテレワークで業務の効率化が進んだことも併せ、「どんなに厳しい局面でも何かしらプラスは見つけられるということです」と笑顔で語る。

 近江商人の経営哲学を表す言葉の「三方良し」。これは「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」を指すが、同社の場合は「社員良し」と「取引業者良し」を加えた「五方良し」を経営哲学に掲げる。本県などの出店エリアの店舗の社員や建築に関わる協力業者を地元採用し、材木の仕入れにもなるべく地元業者を通すようにしているのは、その実践でもある。

 その思いは、2019年11月に地元の行田商工会議所の会頭に就任したことでさらに高まっているという。

 「栃木県などの出店エリアとイベントなどを通して経済的な連携を図っていくことで、絆をより深めていきたいですね」