連携力でコロナ乗り切る

 

 昨年3月、創業から30年経過したことを機に、社名を「青木製作所」から「アオキシンテック(AOKI SYMTECH」に替えた。社名変更には「他者との協業を重視する経営を前面に出しました。『SYM』は日本語で『共生』を意味する『symbiosis』から取りました。多くの協力企業との共生、社内での部署を超えた連携を図るという思いがあります」という。

 社名変更に併せてベンチャー企業支援を目的にした「東京R&Dセンター」(東京都墨田区)を都内に開設。同センターはこれまで連携してきた創業支援を主な事業とする「リバネス」(東京都新宿区)の施設内に設立した。ベンチャー企業向けの試作支援やコンサルティング、ものづくりの相談などを業務とする。「これからのビジネスを作るのはやはりベンチャーです。新しいことに取り組み、世界に羽ばたくベンチャーを支援します。立ち上げたばかりですが、相談は多いですね」

 矢継ぎ早に新機軸を打ち出した2020年だったが、新型コロナウイルス感染拡大という事態に直面した。「危機はリーマンショックで経験していますが、今回のコロナ禍は終息の見通しがまだ立っていません。私たちのようなものづくりをする会社にとって影響は大きいものがあります。コロナを機に社内体制の見直しととともに盤石な骨組みを作っていかなくてはなりません」

 自動車分野を主力に金属部品加工から生産設備の開発製造、メンテナンスまで手掛けており、大きな柱の一つになっている。コロナを機に食品工場設備の開発製造、農業、外食などの設備開発も柱にしていく考えだ。アフターコロナに向け、会社と会社、人と人をつなぐ連携力が重要とみる。「日本のものづくりは今、苦戦しています。そこを乗り切るには連携力しかありません。うちだけもうかればいいというのではなく、横のつながりを強めてコロナ禍を乗り切っていきたい」と前を向いた。