目の前の仕事を着実に

 

 「新型コロナウイルスの一日も早い終息を願っていますが、こういう厳しい時代はただ待っているだけでは駄目だと思います。印刷物など紙を扱う会社として何か社会に貢献できないか、と考えています」。そんな思いから、一時的にマスクを保管する紙製のケースを製作し、ホテルなどで注文があったという。「明けない夜はないといいます。今を信じて目の前の仕事を着実にこなす。社員にも常にそう言っています」

 「印刷物」というコミュニケーションツールを通じて企業のセールスプロモーション、ブランディング、認知度アップなど幅広い要望に応えてきた。会社案内、定期刊行物、チラシ、ポストカード、パンフレットと、取り扱う印刷物は多岐にわたる。

 看板、のぼり、POPや名刺、封筒などはインターネット時代になっても欠かせないアイテムだ。こうした印刷物にも顧客のさまざまな要望に合わせ、ディレクター、デザイナーが自社印刷工場と連携、ワンストップで高品質な印刷物を提供する。

 「創業以来、チラシの制作を行っていますが、現代はあらゆる情報をスマートフォンやパソコンで得る時代です。チラシもスマホで見る時代です。でも最近は『やっぱり紙のほうが見やすい』という声もあります。コロナ禍でチラシはさらに減っていますが、それでも需要はあると思います」

 もちろん印刷物だけにこだわっているわけではない。デジタルコンテンツ事業部では会社や商品を紹介する動画や漫画の制作、会社の顔となるホームページの制作やSNSへの展開なども行う。

 社長に就任し14年目となる。「基本的にはこれまでの業務を進めていきます。それに加えて新規事業も今検討しているところです。メモ帳、ノートなど文房具の製作も考えています。そうした文房具も使いやすさを意識したものにして差別化を図っていければと思っています。『紙』の良さを伝えていきたいですね」