デジタル分野を強化

 

 電設資材総合商社として73年の歴史を持つ。2020年5月期はグループ全体で目標を上回る105億円の売上高を達成した。「北関東3県に埼玉県が加わり事業領域が広がりました。また、ここにきてM&A(合併・買収)のシナジー効果が発揮されるようになりました」と分析する。

 昨年は4月に宇都宮市西原の新社屋「メイデンウエスト」が完成。11月は日光営業所がオープンした。「これまで宇都宮市内に分散していたグループ企業3社がメイデンウエストに移転しました。日光営業所は日光地区の地域密着型の営業力強化が狙いです」と力を込める。グループ企業の集約により、これまで以上に情報共有化が進んだ。また日光地区に初めて拠点を設けたことで、地域へのアナウンス効果も大きかった。

 08年に社長に就任した直後、リーマン・ショックに見舞われた。「まだ経営者としてのスキルもなく、厳しかったですね」と振り返る。「その後は常に不況時でも強い基盤の会社創りを考えながらの12年でした」と話す。新型コロナ禍でも業績を著しく落とさずに済んだのも、リーマン時の経験が役立ったという。

 21年はデジタル分野のさらなる強化を図る。昨年は新型コロナ禍で計画していたイベント、展示会の中止を余儀なくされ、代替のWEB展示会を開催した。「やってみて初めて分かったこともあった。課題を修正し次につなげたい」。デジタル分野の人材育成を進めるとともに、デジタル推進室の新設も計画する。

 北関東3県と埼玉県が主要営業エリアだが、新たな商圏として東京進出も視野に入れる。「東京という巨大市場は魅力的。価格競争ではなく、うちの良さを生かした勝負ができれば」と意気軒高だ。

 会社のスローガンとして「ES(従業員満足)なくしてCS(顧客満足)なし」を掲げる。「社員の心が潤っていないと、いい仕事はできません。ことしも原点を忘れず前に進み続けます」