合理化進めさらに挑戦

 

 日本理化工業所は、国内外に生産拠点を構え、発電機、モーターなどのコイルやその材料となる電気絶縁材料・電線、さらにその製造設備をトータルソリューションで提案しており、営業拠点は世界約20カ所に展開している。栃木事業所はマイカ(雲母)製品を主とした電気絶縁材料、金属基板などの部品を生産しており、グループ全体のマザー工場として位置づけられている。

 1月1日付で約120人の社員を率いる栃木事業所長に就任。「改めて身が引き締まる思い。社員が働きやすい環境をつくるため精進していく所存です」と決意を述べる。

 暮らしに欠かせない発電機やモーターに使われる部品を製造しているが、「製品は、あまり目にすることがない縁の下の力持ち的な存在ですが、長い歴史の中で培った技術力で評価を頂いていると自負しています」。新型コロナウイルスによる感染症の拡大で世界経済全体が減速傾向にある中、生産工程を見直すなどして効率化を進めている。「今年は増産から合理化への切り替えは避けられないと思います。コロナ禍の影響を見極めながら、安全第一を最優先に顧客満足度をさらに高められるようチャレンジしていきます」

 また、SDGs(持続可能な開発目標)を意識した活動の一環として、生産時に廃棄していた材料を再利用する製法の目途をつけた。今年からは電線を製造するグループ会社「日本理化エレクトリックワイヤー」の一部門を同事業所に移し、生産性・品質向上に協力する体制づくりも進む。「社員の意識改革、安全教育にはさらに力を入れます」。長年ものづくりの現場にいた経験をもとに、その楽しさや喜びを若い人たちに伝えていきたいという。同社は、社長の大栗(おおくり)崇(たか)司(し)氏が代表を兼任する「栃木シティフットボールクラブ」のオフィシャルスポンサー。「観光農園いわふね(フルーツパーク)」等の新事業も含み、グループ全体で社会貢献活動にも積極的に取り組む。