太陽光発電と農業の融合

 

 産業用太陽光発電の企画、設計、施工、メンテナンスおよび販売、再生エネルギー発電所の経営で実績を重ねる同社。「太陽光発電を中心に約6千件以上の創エネ・省エネを手掛け、発電事業でも収益を上げられるようになりました。現在は畜産農業を開始し、発電事業と農業の両立を図っています」と話す。

 農家の長男として、幼いころから家畜や農産物を育ててきた背景や、自分自身が重症なアトピーを経験したこともあり、食における危険性を常に危惧してきた。「農薬や化学肥料、除草剤や食品添加物の食べ物では、子どもたちの健康が心配」と、これまでに培った太陽光発電と農業を融合した「農業6次産業化プロジェクト」をメイン事業とし、安全な農産物を届ける活動をスタートさせた。具体的には、ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電事業)と連携し、環境に配慮した持続可能なオーガニック農業(農薬・化学肥料・除草剤不使用の作物栽培)を実施。「水も空気も土も汚さないエネルギーと、安心・安全な農産物を作り、子どもたちの未来に貢献していきます」と説明する。

 こうしたビジネスモデルの基盤となっているのは、二宮(にのみや)尊徳(そんとく)(金(きん)次(じ)郎(ろう))の報徳思想の基本的な概念である、「至誠・勤労・分度・推譲」。二宮尊徳は使われていない余った農地を利用し、菜種を栽培して菜種油を取り、夜の明かりにしていたという。

 「私たちは使われていない耕作放棄地に太陽光発電所を設置し、エネルギーに変える。さらに太陽光発電所の下で米や麦、豚や羊を育て、ハチミツの生産などを行っています」

 今後は、売電で20億円、発電所の販売で80億円と、売り上げ100億円を目指す。「太陽光発電事業を通じて、人・環境・生活が豊かになる未来を築いていくことが目標です。“次の世代の環境が快適でありますように”という私たちの願いを、共有してくれる仲間が増えてくれたらうれしいですね」