奨学制度で人材を育成

 

 世界保健機構(WHO)は、微小粒子状物質「PM2・5」などの世界的拡大による健康被害リスクを指摘している。肺ガンや呼吸器疾患などにより年間700万人が死亡し、世界人口の90%が汚染された大気の下で暮らしているというのが現実という。そんな中、「空気改質用電子蓄電材と空気改質装置を備えた建造物」として2006年に特許を取得。県産業振興センターが県内の「創造的で有望な技術や製品」に対し助成金交付する「産学連携部門」「チャレンジ部門」の2部門に、2年連続で選出された。この換気システムにより、外から取り込んだ空気を綺麗にして室内に流し、温湿度を一定に保つ仕組みが実現したという。

 高品質な住宅機能を科学的に証明することを目的に継続している産学連携による実証実験は、昨年、新たな局面を迎えた。筑波大学のベンチャー企業「つくば遺伝子研究所」と連携して行った免疫系の動物実験において、同社開発の空気改善材と空気改善方法、空気改善装置に免疫力アップと有害物質除去の効果が確認され、11月に公開特許公報が発行された。「免疫系遺伝子をはじめ血圧や血糖値・乳酸値の改善、安眠、ストレス回復、消臭、省エネ、化学物質・粉じん等対策などについて実験を重ね、結果を発表しています」

 業界の未来を担う人材育成にも注力している。社員として働き給与を得ながら、専門学校に通い建築士などの資格取得が目指せる独自の奨学制度だ。「人を育て、質の良い住宅を安く・永く提供することが会社の責任」との信念のもと、昨年4月から若手社員2人が建築を専門的に学んでいる。新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、建設業界は工事の中止や工期の延期を余儀なくされた。また、健康太郎の家の隙間相当面積が国土交通省の基準を超えた物件は一件もなく、電気料金の軽減住宅といえる。創業以来の基本理念「誠実な行動」「堅実な品づくり」「企業家精神」を胸に前進し続ける。