攻めるため準備の年に

 

 自動車の輸送業務に始まり、中古車のオークションや入札会の開催準備業務を各地で手掛ける。創業から一代で事業を拡大してきた。「ソウイング」という会社名は会社と会社を縫い合わせる(sew)という意味があるという。「想像力と柔軟性を持つ魅力あふれるカンパニー」を目指す。「『NO』『できない』は言わず、どんなことでもとりあえずやってみよう、というのがモットーです。お客様からの今までにないような要望に常に応えていきます」

 タイヤ卸売会社勤務から24歳で独立し、タイヤ・カー用品店を創業した。小山市内にオークション会場が開設されたのを機に、開催準備を整える構内業務を請け負うようになった。

 その後、小山市、仙台市、埼玉県などの東日本を中心にした自動車輸送業務、入札会場での社名表示の剥離作業、落札車両の搬出業務など次々と事業を拡大。2015年には小山市内に約2万平方メートルのモータープールを開設。そこでは大手リース会社の入札会が開かれている。

 輸送業務は自動車物流の核となる小山、仙台、名古屋の三つの拠点がある。これまでは陸送業務を行ってきたが、今後は海路も活用した輸送運行システムとネットワークの強化に取り組んでいく。「輸送事業への期待感はますます多様化しています」と分析する。
 近年の業界を取り巻く環境について「少子高齢化や景気の先行き不透明感から若者の車離れに拍車がかかっています。車に対するユーザーの意識は『所有』から『使用』へと変化しています」と話す。

 新型コロナウイルスの感染拡大という困難の時代、どうかじ取りをしていくか。「モータープールの拡大を検討しています。また仙台の輸送拠点を移転し、機能強化を図ります。人材の確保にも努めていきたい。こういう時代だからこそ足元を見直し、攻めるための準備の年にしたい」と前を向く。