社員の英知集め経営計画

 

 戦後の復興期、耐火性能の高いコンクリート壁材「パスキンブロック」を製造販売する個人企業として、祖父の富文(とみぶん)氏が1952年に創業。55年に現在の社の前身のパスキンブロック工業を設立した。その後、社会のインフラ整備の動きに合わせ、測量・土木設計・地質調査など建設コンサルタント業務をスタート。コンクリート製品の製造販売も道路用製品や下水道製品へと幅を広げ、この2本柱で事業展開を進めてきた。コンクリート製品製造と建設コンサルタント部門を併せ持つことから、複雑化する問題の解決に一社で対応できることが最大の強みだ。

 2018年に父の節(せつ)氏(現会長)から経営を承継し、本格的に担うことになった。社長に就任後、最初に取り組んだのは、「社会基盤づくりのパートナー」を目指すための6年計画の「中期経営計画」策定だった。課長以上を集めてプロジェクトチームを組み、社員を巻き込んで1年間、社内論議を進めた。

 「社長として目指すところ、さらに現状認識を伝え、そのギャップをどう埋めるかを計画に盛り込んでいきました」

 LRT建設や災害復旧など同社が関わる県内の大型案件は多い。これらにしっかりと対応し、地域社会に信頼され、必要とされる会社となるため、第1ステップの3年間を「業務品質、生産性向上と新創業への基盤づくり」と定めた。具体的には「業務品質、生産性向上への挑戦」「連携対応への挑戦」「新たな展開への挑戦」の三つに取り組んでおり、今年はその2年目に当たる。

 「これまでの蓄積だけに頼っていては、お客様、得意先が抱える潜在ニーズに対応し続けることはできません。働き方改革を含めた業務の工夫、改善、改革、お客様と得意先の拡大、新たな技術、商品、コロナ対策など取り組むべきことは数多くあります。新しい領域にひるまず、あきらめず、絶え間なく挑戦を続けていきます」