冷凍で“おいしい”お届け

 

 1923(大正12)年に栃木市に創業して以来、「米菓」と「和菓子」のメーカーとして愛されてきた。「今後も“おいしいと感じていただく”という自社の普遍的価値を磨き上げながら、時代をしっかりと捉え、イノベーションをしていきます」と決意を新たにする。

 昨年4月には、「小山店・ときのテラス」をオープン。“3世代一緒に思い思いの時間を過ごしてもらいたい”とのコンセプトの下、ゆっくりとくつろげるテラスやガーデンを設けた。また、作り立てのおいしさを提供する「できたてキッチン」が好評で、「店舗は、その提供方法が重要なんだと再確認できました」と話す。

 こうした経験を経て、「流通卸」と「店舗」というこれまでの販売チャネルに、直接販売の「D2C」を加えていこうと考えた。「店舗には、お越しいただかなければ感じてもらえないおいしさがありますが、当社自慢の生ものを、冷凍便で工場から直接お届けできれば、解凍直後にご自宅でもできたてのおいしさを味わっていただけるはずです」。さらに「次は宇都宮市内の森の中にお店を作りたいですね」と意欲的だ。

 本年度までの3カ年計画は、売り上げ、収益ともに達成の見込みが立ち、次の5カ年計画では売り上げを1・5倍にする目標を立てた。そこで得たキャッシュを人財、開発、研修費に向け、未来の無形資産を形成していく。

 「パンデミックの次の災害に備えて、損益分岐点売上高を下げておきたい。3割売上が落ちても赤字にならない会社にしていく必要があります。大切なのは社員の生活です」と強調する。

 「昨年の一番の喜びは、思い描いたことは伝わるんだなと感じられた」こと。それは、小山店・ときのテラスを通して実感することができた。「お客様の消費シーンに思いをはせ、気持ちを込めておいしいものを作る。それが基本と実感しました」