「大工の腕」を大切に100年

 

 今年は初代が大工を始めて100年の節目の年。「働き方改革が進む中、企業には変革が求められています。次の100年に向けて、ゼロからのスタートという気持ちで感謝を胸に進んでいきます」

 小学2年で建築現場に入り、小学校4年のときにはすでに電動工具を使いこなした。それから約50年。祖父、父から技術と家づくりの精神を受け継ぎ、「何かあったときに駆けつけられる距離感が大切」と地域密着で、とちぎの気候風土に適した住まいを適正価格で提供してきた。初代が植えた1本の苗木は今、地域にしっかりと根付き、さらに根を広げ大きく成長しようとしている。

 その根幹は「いい家は大工で決まる」という考え方に貫かれている。どんなに良い材料を使っても大工の腕が優れていなければ、すべてが台無しになってしまう。7年前に自らを育ててくれた大工職への恩返しとして、職人を育成する大工養成課を立ち上げ、毎年技能五輪参加者を輩出するなど人材育成に尽力してきた。昨年は「魅せる現場コンテスト」(住宅産業塾主催)で最優秀賞とともに最優秀大工賞を受賞。「きれいな職場には緊張感が生まれる」との考えの下、社員・職人が一丸となり、現場づくりに取り組んでいる。昨年2月には、最新デジタル技術を活用し、家を建てたい人が自由に見学できる新たなスタイルのショールーム「デジタルスタジオ」を宇都宮市西川田町にオープンさせた。住宅建築業界へのコロナ禍の影響は大きかったが、以前から働き方改革への対応や効率化、業務の自動化(RPA)、オンライン会議の導入、業務のリモート化を推進し、選択と集中で県内の現場にこだわってきたことが功を奏した。今後に向けての下準備は整っている。「ありがたいことに紹介のお客さまが約4割です。今年も、質にこだわりながら平準化・効率化を推し進め、現在の企業規模で最大限のパフォーマンスが発揮できる『年間限定200棟』を目指します」