高付加価値で存在感示す

 

 那須の自然に抱かれたブルワリーの那須工場は県内で唯一、大手ビール会社が営む工場だ。サッポロビール7番目のビール製造工場として2007年に本格稼働を始めた。

 「サッポロビールの中でも一番小さい工場ですが、小規模工場であるメリットを生かして高付加価値小ロット品の製造が行われています」

 「白穂乃香」はヴァイツェンタイプのさわやかなテイストで、同工場から樽で出荷され首都圏で販売されている。305ミリリットル小瓶の「ヱビス マイスター」はギフト専用でお中元、お歳暮向けのプレミアムな逸品だ。そして「ヱビス プレミアムブラック」はヱビスブランドにおける「香りの頂点」を目指した麦芽100%本格黒ビール。写真やイラストから個人オリジナルの瓶ラベルが作れる独自のサービス「フォトビー」も記念日などのプレゼントとして人気だ。

 酒税の税率が2026年まで段階的に改正され、いわゆるビール類の酒税は一本化される。こうした状況を踏まえ「サッポロビールは21年もヱビスビール、黒ラベルを中心に『ビール強化』を図ります。新ジャンルでの『ツートップ戦略』も継続し、『GOLD STAR』『麦とホップ』のおいしさや価値向上でブランドに一段の磨きをかけています。さらに、私たちの工場で製造している小ロット品にも力を入れ、ビールの裾野を広げながら、多くの人にビールの魅力を伝えていきたい」と力強く語る。

 醸造畑を歩んできたビール造りのスペシャリストで、昨年4月に工場長として着任。同工場での勤務は二度目で、前回は工場設置の準備委員会のメンバーを務めた。

 「ここで県や地元に貢献してサッポロビールの存在感を示していきたいですね。ビールはとにかくおいしくなければなりません。高付加価値ビールの価値にかなう製品を製造していきます」とさらなる高みを追求する。