原点にこだわり流れ創る

 

 2008年の創業以来、OA機器の販売・保守はもちろん、事務所新設の際に必要な机や椅子の調達から電話番号の取得手続き代行まで、オフィスの整備を一手に担ってきた。それだけに、コロナ禍の影響でリモートワーク(在宅勤務)が急速に拡大している現状に「いずれオフィスという存在が消滅してしまうのでは」との危機感もあったというが、今ではピンチをチャンスに変える好機と前向きに捉えている。

 「一人で効率的に働けるリモートもいいですが、オフィスという場所には共に働くことの喜びがあふれています。こんな時だからこそ、『オフィスの環境創り』の原点にこだわり、オフィスワークの魅力をアピールしていきたいですね」

 社員全員が常に「お客様の期待を超える」対応を心掛けてきたことで、仕事の幅が広がり、売上は右肩上がりで伸びている。昨年も夏場以降にコロナ禍の影響を受けたものの、10月期決算では4期連続の増収を達成。昨年、時短を目的に導入した、スマートフォンで社員全員のスケジュールを共有できるシステムが威力を発揮した形で「会社に集まって密になることなく、それぞれの仕事を効果的にフォローし合えたことが結果につながり、社員の連帯感も高まりました」と振り返る。

 取引先との絆の強さも同社らしさだ。7年前から会社のソフトボール大会に仕入れ先の担当者とその家族を招き、社員がホスト役に徹して楽しんでもらってきた。昨年はコロナで大会を中止したが、代わりに過去6年分の大会の写真集を作成して関係者にプレゼントした。「写真を通して子どもたちの成長の様子が見られて良かった、と喜んでいただけました」と目を細める。

 今年のスローガンを「流れを創る。がんばろうアレックス!」と定めた。「普通のプールを流れるプールに変えるには、みんなで泳いで流れを作り出せばいい」。そう語ったトップは既に泳ぎ始めている。