常に質の高い医療を提供

 

 透析治療のクリニックは開院から20年目。「質の高い医療サービスを提供する医療機関」という理念を常に追い求めてきた。

 「災害で停電が起きると透析が継続できないため」と昨年末に緊急時の自家発電設備を設置し、一般家庭の約40軒分にもなる150キロワットの大電力を確保した。

 「この20年の間には大震災や台風による水害、新型コロナウイルス感染などの災害に見舞われてきました。スタッフの厳しい状況を手当していき、災害に負けない医療施設づくりを進めていきたい」

 昨年からコロナ禍対策を徹底している。「ここには透析が必要な患者300人以上がいますから『だれ一人感染させない』、そしてスタッフも『だれ一人感染しない』ようにすることです」

 入院患者の回診には看護師はじめ薬剤師、医療ソーシャルワーカー、医療事務などのメンバーが同行。「パラメディカルでの回診は医療側と患者側の双方にメリットがある」と推奨する。

 昨年11月に腎臓病の患者や家族の心の支えにしたいと願い、10年来の念願である腎臓を供養する神社の「蚕豆(そらまめ)神社」を鹿沼市内に私費で建立した。「今春にも一般の方にも見てもらえるようにしていきたい」。鹿沼市「地域包括ケア」促進キャラクターとして「バンブー・メディオ」「バンブー・ケア子」を考案したのも患者や地域に「親しまれる病院」を目指す取り組みの一つだ。

 昨年7月、県医師会の常任理事に選任されており、「県の医療行政の力になれるようこれから務めています」と力を込める。一方、世界6大マラソン大会を制限時間内に完走した経験を持つアマチュアランナーで知られ、鹿沼市の東京五輪聖火ランナーに選ばれている。「マラソンランナーとしては地域の皆さんが元気になってもらえるような走りがしたい」と、毎日8キロのランニングを続ける。