介護のイメージアップを

 

 栃木県内の社会福祉法人と市町などの運営する老人福祉施設を束ね、施設同士の連携を図り、調査研究や、職員の研修および処遇の改善などを行う組織。介護の世界は慢性的な人材不足に悩まされている。そこに昨年からコロナ禍が襲いかかり、現場で働く職員たちに大きなストレスを与えている。「介護に携わる魅力はやりがい、と言われることが多いですが、私にとっては看取りですね。入所される方の人生の終末期に、ご家族よりも濃厚に関わらせていただくことで、自分の中から大きな愛情があふれてきますし、人間的に成長できる喜びもあります。長く続けると、その醍醐味が味わえるのです」と熱く語る。介護職の大変な面だけを強調して報じられることが多いことを踏まえ、そのマイナスイメージを払拭したいという。

 施設の建物は明るく清潔で、地域住民にも開放されている。セラピー犬や健康相談、体操教室、認可保育園、カフェなどが併設されているところもある。「家族で面倒をみられなくなったから仕方なく施設へ、というのではなく、こんな素敵なところで人生の最期を楽しく送りたいという、夢のある場所にしたい」

 超高齢化社会において、老人福祉の重要性が高まる流れは止まらない。今は新型コロナウイルスの対策を徹底して行っているため感染者はいないが、長期間に及べば気のゆるみが生じる恐れもあり、緊張感が長期にわたって続く職員の心のケアも必要だ。さらに、介護に携わる職員が安心して長く働けるための待遇改善や、体の負担を軽減する介護ロボットやICT等の活用、ベトナムやマレーシアから受け入れている外国人材の安定的な雇用継続も欠かせない。介護の現場が抱える課題は数多い。「私たちはすべての人が必要とする、老人福祉のセーフティネットです。地域の福祉・介護を支える核としての誇りと使命感を持って頑張っています。皆さまのご理解とご協力をお願いします」