創業の原点「お持ち帰り」

 

 「庶民の味として親しまれる焼き鳥を手軽に買えるようにしたい」。竜鳳はそんな思いから始まった。今では赤い移動販売車も全国各地で見慣れた風景となり、移動販売のフランチャイズ(FC)は着実に全国でファンを増やしている。ここ数年は、居酒屋店舗のFC展開でも全国網羅を目指し、重点的に進めてきた。昨年、誰も予想し得なかった新型コロナウイルスの感染拡大で外食産業は大きな打撃を受けたが、竜鳳には「テークアウト」というセーフティネットがあった。

 「私たち竜鳳にとっては当たり前のこと。創業以来、移動販売車でも居酒屋店舗でも目の前で焼き鳥を焼き、持って帰ってご家庭で楽しんでいただく、この形を創業以来変わらずに続けてきました。この『持ち帰り』が『テークアウト』という言葉の原点ですかね」と語る。

 居酒屋店舗事業は一時的にコロナの影響を受けたものの、通期での売上げは好調。移動販売FCの希望者からの問い合わせも増えた。「『竜鳳=お持ち帰り』のイメージが浸透しており、お客様からのテークアウトの信頼性が高かったのではないでしょうか」。現実的に居酒屋店舗においてテークアウトの売り上げが大きく伸びており「私たちががむしゃらに取り組んできたことは、間違っていなかった」と胸を張る。

 創業から会社設立、移動販売事業そして居酒屋事業、それらの全国展開と会社の基盤づくりに全精力を注いできた。昨年10月、会社設立40周年を迎えた。「おかげさまで全国網羅まで、あと一息のところまできました」と目を輝かせる一方、昨年会長に就任し、体制の若返りを図った。「これからは常識を常識で終わらせず、新しい発想で事業を展開しなければならない」という思いからだ。

 「次世代へ引き継ぐことにより、50年とそして100年続く企業へ成長してほしい。そして全国制覇を目指し、より多くお客様に竜鳳の焼き鳥を楽しんでほしいですね」