「絶対に守る」強い組織に

 

 ことし3月、本県で最初の流域下水道である鬼怒川上流流域下水道が供用開始から40年の節目を迎える。同下水道を含め、県内に六つある流域下水道の浄化センターや下水汚泥を集約処理する下水道資源化工場の維持管理を県から委託されており、現在のコロナ禍の中、職員たちは感染防止を徹底しながら日々の業務に励んでいる。

 「感染症対策で作られた下水道は、衛生的な環境を整えるための最も基本的な社会資本であり、浄化センターはいっときたりとも止めることができません。社会生活に欠かせない業種に従事するエッセンシャルワーカーとして感染防止には万全を期さなければ」と力を込める。

 コロナ禍の対策として、さまざまな分野でリモートワークが広がっているが「下水道管理では、現場で水の色や臭いを感じる必要があり、リモート業務は困難」という。このため、各浄化センターに常駐する職員の感染に備えて、組織内で二重三重のバックアップ体制を構築。「コロナを機に『どんな事態になっても絶対に守る』という思いを職員たちと共有できました。働き方改革を進める中で、自らを鍛え上げ、強くしなやかな組織にするための良い機会になったと思います」と受け止める。

 1968年に設立された同センターの業務は、このほか、県、市町の建設行政の補完・支援や建設資材の試験、専門技術研修の運営など、自治体の技術者不足に対する支援として幅広い。今年は、県や市町が目指す「災害に負けない強靭な県土づくり」、公共施設の老朽化対策へのサポートを重点目標に掲げる。「昨年は幸いにも大きな災害がありませんでしたが、いつ、どこで、どのような災害が起きても不思議ではありません。災害防止に向け、河川改良復旧事業などの設計・積算や現場管理の業務を通して積極的に支援していきます」

 エッセンシャルワーカーの多忙な一年がまた始まる。