今はとにかく前向く

 

 アジアリーグアイスホッケーの開催中止、そして代替として国内チームのみによるジャパンカップの開催。プロアイスホッケーチーム「H・C・栃木日光アイスバックス」の運営母体「栃木ユナイテッド」にとっても、昨年は新型コロナウイルスに翻弄(ほんろう)された一年となった。

 一方で「ジャパンカップを成功させることで、将来的な日本リーグ復活につなげられれば」と期待する。サッカーのように各国のリーグチャンピオン同士が戦う場として、アジアリーグがあるべきだというのが前々からの持論だ。「国内リーグの衰退は、日本代表の弱体化にもつながる」と指摘する。

 入場人数の制限が設けられるなど経営的には厳しい条件だが「(2000年代半ばの)経営危機を乗り越えてきた経験がある。あのころは観客はいない、スポンサーもいないという状況だった。今はとにかく前を向き、乗り越えるしかない」と言い切る。

 チーム発足以来、力を注いでいるのが地元のイベントへの参加や、選手が学校を訪問し児童生徒と交流するなどの地域貢献だ。昨年11月は第1回関東小学生アイスホッケーリーグアイスバックスカップを日光市で開催した。「今後も継続することでジュニア世代の育成強化につなげたい」と意欲的だ。

 2021年10~12月には同市を舞台に女子アイスホッケーチームが活躍するアニメ「プラオレ!」がとちぎテレビなどで放送予定で、アイスバックスも監修などで制作に協力している。「アニメの影響力は大きい。アイスホッケーへの関心だけでなく、昨年の魅力度ランキングで最下位になってしまった栃木県の魅力度向上にもつながれば」と放送開始を心待ちにする。

 21年は再度の五輪イヤー、そして22年にはとちぎ国体が待っている。「国体は前年の盛り上がりも重要なので、われわれも成功に向けて貢献できれば」