ロス減目指す新たな挑戦

 

 運営する農産物直売所「あぜみち」は、新型コロナウイルスの影響で家庭内消費が増加したこと、何より生産者やスタッフの努力によって昨年は例年並みの売上・利益を維持することができた。「その要因は、自社の実力ではない部分が大きい」と冷静に受け止め、「目まぐるしい消費動向の変化に対応するため、しっかりとした準備が必要だと実感しました」と話す。

 コロナ禍の中、時代の変化がとても激しい今だからこそ、挑戦し続けなければならない。その一環として、この秋、宇都宮市内に新店舗をオープン予定。現在、その準備を進めている。また健康的に痩せることを目的にした宅配弁当「SKIP」の販売も計画中だ。健康や痩身を目的に定期的な運動をしても、食事の管理を徹底することは難しい。そこで昼・夜の2食、1週間分の弁当を冷凍状態で自宅にお届け。消費者は、温めるだけでカロリー計算されたおいしい弁当が食べられる仕組みだ。

 「どうしたら廃棄を減らせるか」。こう思案していたとき、偶然、優れた冷凍技術を目にしたことがSKIP商品開発のきっかけだった。同様の弁当は、市場には既に存在するが、既存品とSKIPの大きな違いは「おいしさ」だと断言する。「長年、総菜を手作り・販売してきた自負があります。手前味噌になりますが、うちの社員がつくった総菜はとてもおいしい。だからこそ新規参入しても戦える勝算がありました」。まずはスポーツクラブやエステで販売をスタートし、徐々に販路を拡大していく予定だ。さらに、今年はフルーツの規格外品をキムチにして販売する構想もある。

 宅配弁当とキムチの販売は、SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みの一つであり、新たな挑戦だ。「新しいことを始めるときには不安がつきものですが、“決して折れない”という自信はあります。生産者を思い、チャレンジしたことから名産品が生まれたらうれしいですね」