中期経営計画総仕上げへ

 

 感染者が高水準で増加している新型コロナウイルス。コロナの影響で建設業界を取り巻く状況も大きく変化した。「中期経営計画最終年度を迎えることになり、総仕上げの年でもあります。コロナは予断を許さない状況ですが、感染防止対策を徹底し、事業を継続します」

 中期経営計画では、「2030年の将来像」として、「新しい価値で『ひと』と『まち』をささえてつなぐグローバル建設企業」を掲げる。具体的には「建設生産性革命の実現」に取り組む。プレストレストコンクリート(あらかじめ応力が加えられたコンクリート)工場を五つ有する強みを生かし、「プレキャスト工法」(事前に成形されたコンクリート部材を生産しておき、その部材を運んでつなぎ合わせる工法)で省人化、省力化を推進。生産性向上に努めている。

 コンクリート橋のスペシャリストとして国内だけでなく、世界各国で事業展開しているが、コロナ禍によって工事中断などの影響が出ているという。「一時的な計画延期、工事の遅れなどがありますが、長期的には再び旺盛な需要が戻ると考えています。海外戦略に変更はありません」とみる。

 SDGs(持続可能な開発目標)への貢献にも積極的だ。コロナ禍で営業停止を余儀なくされている業者、医療従事者などを支援する「マッチングギフト」を社員などを対象に実施した。この寄付は、社員などから寄せられた寄付に企業側が上乗せして寄付する制度。「過酷な環境で社会的使命を全うされている方のお役に立てればという思いです」

 足利市出身で、定期的に帰省する。本県関係では宇都宮市と芳賀町が22年に開業を予定しているLRT(次世代型路面電車)事業で、鬼怒川の架橋工事を共同企業体(JV)の親企業として手掛ける。「故郷栃木県は大好きです。栃木の発展、豊かな未来につながるものづくりに全力で取り組みます」と抱負を語った。