創業75周年、地域に感謝

 

 昨年5月から、トヨタ販売店全車種の併売化が始まった。全国的に自動車普及率上位の本県。軽自動車を除く新車販売でトヨタ車は約45%を占める。歴史が最も古く、ラインアップも最多の栃木トヨタ自動車はどのような戦略で全車種併売化に挑んだか。

 「ありがたい機会ととらえています。お客様にとってはどのお店でもトヨタの自動車に変わりはないわけで、ユーザーの感覚に合っていると思います。当社にとってもこれまで以上にお客様と深くお付き合いができます」とみる。

 併売化に加え、新型コロナウイルス感染拡大という未曽有の事態に直面した。激動の2020年について「コロナ禍によってお客様との向き合い方をあらためて考えさせられる1年でした。オンライン商談も始めましたが、車を販売するだけでいいのか、地元の企業として他にできることがないか、と皆で考えました」と振り返る。

 地域経済がコロナ禍の影響を受ける中、「地域のお役に立てることを」と自社ホームページ(HP)で、テークアウトできる県内飲食店の紹介を始めた。また、コロナ禍で人手不足や在庫過剰などのビジネス情報を自社HPに掲載し、他事業者とのマッチングを促して解決支援を図る取り組み「栃木CONNECTED(コネクテッド)」も始めた。さらにコロナ感染者の搬送車両を宇都宮市に無償貸与するなどの取り組みなども行った。「ウィズコロナの時代は続く前提で、既成の自動車販売店の枠にとらわれず、地域のお役に立てることを考えていければと思っています」

 21年に創業75周年を迎える。「長年ご愛顧いただいてきたお客様と地域に心より感謝しています。人口減少時代となり、お客様のニーズも変わる中、地域に根差した自動車販売店としてこれから私たちが進むべき方向を見極めていきたいと思います」