変化恐れず地域経済守る

 

 新型コロナウイルス感染症の影響が強まり、県内の観光や飲食・小売りなどで需要が蒸発、世界中の経済が急激に悪化に向かっていた昨年6月、第17代頭取に就任した。「大きな変化の中で、我々が守らなければならないものは、地域経済であり、そのために地域金融の円滑化、金融仲介機能の発揮を通じ地域の発展に寄与することだ。変化を恐れず、チャレンジと成長を繰り返し、この時代に立ち向かっていこう」と全従業員に向けてメッセージを送った。

 「お客さまはコロナ禍で加速するデジタルトランスフォーメーション(DX)への対応やサプライチェーン(部品の調達・供給網)の見直し、人材調達やBCP(事業継続計画)などリスクマネジメント強化、脱炭素社会への移行などさまざまな課題を抱え、変革の必要性を感じています。必ずしもニーズが顕在化しているとは限らず、経営者の潜在的悩みもあぶり出せるようなコミュニケーション技術とコンサルティング機能の強化を進めています」

 昨年、事業性評価を起点にコンサルティングとソリューションを一体で行う本業支援室を設置。「モノづくりの技術やITの活用、人材不足や海外進出支援など、経営者の課題解決手段のコーディネート機能の専門性を高め、本部と営業店が連携してお客さまを支援します」

 また、個人向けコンサルティング業務に特化した営業店の形態として、「ブロック個人営業部」を設置。本部のプライベートバンキング室に配置した財産コンサルタントと連携し、相続、信託、不動産、資産運用など、「お客さま本位のライフプランコンサルティングの実践」に取り組む。さらに、コンサルティング力を高める一方、今年3月には、振込や残高照会などが手軽な操作で格段に使いやすい、非対面ツールのメインとなる新しいバンキングアプリを開始する。「お客さまの利便性向上と業務効率化のためのITサービス利活用を本格的に進めます」