来年度解体される予定の都賀文化会館

ピアノを演奏し、別れを惜しむ合唱団「ふれーずファミーユ」の団員

閉館を惜しみ歌声を披露する団員

来年度解体される予定の都賀文化会館 ピアノを演奏し、別れを惜しむ合唱団「ふれーずファミーユ」の団員 閉館を惜しみ歌声を披露する団員

 栃木県栃木市都賀総合支所などの複合施設建設に伴い解体される市都賀文化会館が27日、事実上の閉館を迎えた。来月10日に成人式が予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で延期となったため、最終利用日になった。この日は長年利用していた地元の合唱団が同会館を訪れ、別れを惜しんだ。

 1985年に開館。「ハートホール」として親しまれ、50年以上続く都賀地域の小中学生が合同で行う音楽祭や地域の文化祭、成人式で利用されていた。

 同館は、市が公共施設の用途ごとに縮減目標を定めた「市公共施設適正配置計画」で統廃合の対象となった市内5文化会館の一つ。複合施設の建設地に決まったため、いち早く閉館となった。跡地には同支所などの複合施設が2024年度に開庁する予定。

 35年を歴史を締めくくる最後の1年は、新型コロナウイルスの影響でホールの利用が例年の2割程度に落ち込んだ。水嶋茂方(みずしましげかた)館長(51)は「コロナで利用者が減り、より寂しさが増した」と残念がった。

 27日、都賀地域の住民らでつくる合唱団「ふれーずファミーユ」の団員13人が訪れた。同会はこの日に毎年行ってきたベートーベンの「交響曲第9番」を合唱しようと準備を進めてきた。

 しかし、コロナの感染拡大を受け中止し、団員は館内を見学。ステージで写真を撮り、「ありがとうサヨナラハートホール」と書かれた花束を手向けた。相田美由紀(あいだみゆき)団長(59)は「都賀町の芸術や文化はハートホールに育ててもらった」と振り返った。