小選挙区予想の顔ぶれ

 2021年は10月の衆院議員の任期満了を控え、菅義偉首相がいつ解散・総選挙に打って出るかが最大の焦点となる。栃木県内5選挙区では現時点で現職、新人の計13人の立候補が予定されており、各政党は次期衆院選に向けた本格的な態勢づくりに入る。

 新型コロナ感染が再拡大する中、解散・総選挙の1月説は消えた。菅首相は2021年度予算案の成立を見込む来年3月下旬以降で、解散を模索する見通しだ。

 「自民王国」の栃木県。五つある選挙区のうち、2区を除く4選挙区を自民党が占める。議席独占を狙い、自民県連は年明けから決戦をにらんだ準備に入る。ただ、コロナ対応への批判などによる菅内閣の支持率急落は懸念材料だ。

 一方、野党第一党の立憲民主党は反転攻勢をかけたい考えだ。だが19年参院選で野党統一候補が自民現職に敗れたほか、20年の知事選と宇都宮市長選のダブル選挙でも存在感は示せず、厳しい戦いが予想される。

■1区

 当選12期の自民現職船田元(ふなだはじめ)氏(67)に立民新人の渡辺典喜(わたなべのりよし)氏(37)、前回希望の党から出た維新元職の柏倉祐司(かしわくらゆうじ)氏(51)、共産新人の青木弘(あおきひろし)氏(59)が挑む。前回選挙と同じ顔ぶれ。野党3人の出馬は政権批判票分散の可能性がある。

■2区

 前回は約9500票差で立民現職の福田昭夫(ふくだあきお)氏(72)が勝利。復活を狙う自民元職の西川公也(にしかわこうや)氏(78)は金銭受領疑惑を巡り内閣官房参与を辞任しており、出馬するかは不透明だ。

■3区

 自民現職の簗和生(やなかずお)氏(41)は4期目の当選を目指す。立民新人の伊賀央(いがひろし)氏(56)は知名度不足の克服が課題となっている。

■4区

 党総務会長の自民現職の佐藤勉(さとうつとむ)氏(68)と、立民新人の藤岡隆雄(ふじおかたかお)氏(43)の4度目の戦い。大物相手に藤岡氏の連敗が続いているが、選挙ごとに藤岡氏の得票数は伸びている。

■5区

 自民現職の茂木敏充(もてぎとしみつ)外相(65)の牙城に、維新新人の荒木大樹(あらきだいじゅ)氏(49)、佐野市議で共産新人の岡村恵子(おかむらけいこ)氏(67)が挑戦。立民も空白区を埋めるため公募を始めた。