黒川河畔の夜空を彩った花火=2019年5月25日午後7時半、鹿沼市朝日町

 【鹿沼】市、鹿沼商工会議所などで組織する鹿沼さつき祭り協賛花火大会実行委員会(会長・佐藤信(さとうしん)市長)は26日までに、来年5月29日に予定していた花火大会の中止を決めた。新型コロナウイルスの感染拡大を考慮した。今年は会場となる黒川河川敷の復旧工事のため開催できず、2年連続の中止となる。

 同花火大会は、鹿沼名産のサツキをPRする「鹿沼さつき祭り」の初日に市中心部の黒川河川敷で行っている。実行委と下野新聞社の共催で、毎年、県内で一番早い時期の本格的な花火大会として定着している。

 実行委は新型コロナウイルスの感染拡大、大勢の見物客で会場が「密」になることなどから中止を判断した。花火を楽しみにしていた人に花火大会の雰囲気や楽しさを思い出してもらえるよう、代替事業を検討する。鹿沼ケーブルテレビで過去の花火大会の様子を放映する案なども出ており、今後具体的な内容を詰める。

 佐藤市長は「2年連続で花火大会が中止となることは本当に残念だが、新型コロナウイルスの感染防止を考えるとやむを得ない。一日も早く収束することを願っている」と説明する。

 黒川河川敷の緑地公園は昨年の台風19号で被災し、現在、河川管理者の県が復旧工事を進めている。市などによると、比較的被害が少なかった左岸部分は来年3月末ごろにはグラウンド舗装が終わる見込みで、実行委は当初、左岸のみでの花火大会も考えていたという。被害の大きかった右岸は復旧工事終了後、市が芝生化して園路などを整備する計画で、時間を要するという。

 同花火大会は東日本大震災が起きた2011年と関東東北豪雨翌年の16年に中止となっている。