まず、薬味のネギと揚げ玉を鉄鍋に投入。空いた器に手打ちの太い麺と野菜たっぷりの具をすくい取って、フーフーしながらすする。とにかくあったまる。

 冬の定番といえる味噌(みそ)煮込みうどんだが、ここでは通年メニュー。真夏に冷房の効いた中で食べるのが好きという常連客もいる。

 2代目店主の小堀利孝(こぼりとしたか)さん(62)が、メニューに加えたのは約30年前。店を改築した業者が名古屋出身で「うちの方にはこんな名物がある」と薦められた。

 「手打ちうどんは塩加減が難しい」という。試行錯誤の末、出来上がった勝山オリジナルの味噌煮込みうどんは、赤い名古屋風とは違い白い汁でさっぱりしている。味噌は妻の喜美江(きみえ)さん(60)の実家から届く烏山産。粉は地元産イワイノダイチを使う。750円。

 東日本大震災で店が被災し一時、のれんを畳んでいた。常連客から「いつ再開するんだ」という声が。そんな声に押され、2年後に再開した時は「びっくりするぐらいたくさん花が届いた」。心も温まるうどんだ。

 ◆メモ さくら市氏家1200の3▽営業時間 午前11時半~午後8時▽水曜定休(問)028・682・3271