プリン好きなら誰もが憧れる、バケツいっぱいのプリン。高さ10センチ、内容量約500ミリリットルの迫力。夢のような一品だ。

 2代目店主の大森克彦(おおもりかつひこ)さん(42)が12年ほど前、バケツを模した容器を見つけ「面白いかな」と思い作った。評判はブログや口コミで広がり、今では店で1番の人気商品だという。

 こだわりは県内産の卵と牛乳。1時間に及ぶ蒸し焼きで油分と水分が分離し、上の方は濃厚に、下の方はさっぱりと仕上がる。

 ぜいたくに大口で頬張ると、優しくとろけ、口いっぱいに広がる甘み。夢見心地のひとときに、思わず笑みがこぼれる。

 店は1983年、父の故光久(みつひさ)さんが宮の原小近くで始め、99年に現在の場所に移転。開店35年を迎え、かつて店に通った少年少女が親になり、子どもを連れて来店することもある。

 一つ650円(税別)。「昔ながらの洋菓子店です。プリンをきっかけに他の商品も見てもらえたら」と大森さん。ふとした発想から生まれた夢のバケツプリンには、地元に愛される店のぬくもりが詰まっている。

 ◆メモ 宇都宮市今宮1の16の21▽営業時間 午前9時半~午後7時半▽水曜定休(祝日は営業し、翌日休業)(問)028・645・2700。