まずハチミツの風味が口いっぱいに広がり、次に生クリームとカスタードクリームの甘さが追いかけてきた。

 那須のハチミツと御養卵、鹿沼のイチゴ-と県内の食材を使っているが、オーナーシェフの大橋律友(おおはしのりとも)さん(46)は、地元産にこだわっているわけではないのだという。「自分が使いたいものしか選ばない。それがたまたま地元のものだったというだけ」。生地にはちみつとバターをたっぷりと使うのが、ふかふかのスポンジになる秘訣(ひけつ)だ。

 生まれも育ちも鹿沼。宇都宮や県南の繁盛店で修業を重ね「みんなに愛されるお店を出したい」との思いで2007年に店をオープンした。店名は「誠実」「一途」というニッコウキスゲの花言葉にあやかった。大橋さんの下で修業している青木静香(あおきしずか)さん(24)も「『作業は丁寧に、一日一日を無駄にするな』が口癖。厳しいが何かと気に掛けてくれる」と話す。

 「大人の駄菓子屋さん」をコンセプトにしているという大橋さん。ケーキだけでなく、焼き菓子やチョコ、ゼリーなど季節に合わせたお菓子も並べられており、千円札1枚を握りしめてどれにしようか、と迷う楽しみも味わえる。

 ◆メモ 鹿沼市西茂呂3の54の8▽営業時間 午前10時~午後8時。▽月、火定休▽(問)0289・62・6627。