『U字工事益子卓郎さんの両親(下)』はこちら

U字工事の益子卓郎さん(右)と福田薫さん

 栃木弁で人気の漫才コンビ・U字工事の益子卓郎(ましこたくろう)さん(42)。父芳博(よしひろ)さん(72)と母トシさん(71)に子育てを振り返ってもらった。

 芳博さん 卓郎は兄と妹がいる3人きょうだいの真ん中です。卓郎の名前は、何か秀でてほしいとの思いから卓越の卓と、男らしくあるようにと郎をくっつけて付けました。

 子どもの頃からおしゃべりだったのかと言われます。人なつっこい子でしたが自分からしゃべったり前に出たりするタイプではなく、後ろに隠れて母親の服を引っ張っているような子でした。なので人前に立つ漫才師になるなんて全く思ってもいませんでした。

家の畑でポーズを決める2歳頃の卓郎さん

 トシさん 2歳上のお兄ちゃんとは仲が良く、いつもまねをしていましたね。小学校の先生が「いつもニコニコしているね」と言ってくださっていました。いとこも「連れて帰りたい」というほどかわいがってくれて、愛されキャラでした。

 ただきょうだいの中で一番手がかからなかったからか、正直昔のことをあまりよく覚えていません。普通の子で、ここで話せるエピソードがないほど。どうしてこうなったのか、本当に不思議です。

 芳博さん 私は基本的に怒らず、教えるべきことはきちんと教えるようにしていました。卓郎とはずっと仲がいいですね。

年賀状にする家族写真を撮る小学3年ごろの卓郎さん(前列中央)

 トシさん 外で元気に遊び回って、元気で健やかに、人に迷惑を掛けない子になってくれればと思っていました。のんびりとひょうひょうとしていて、伸び伸びと育ちました。

 私は卓郎が5歳ごろから仕事をして、同居していた夫の両親である祖父母に子どもの面倒を見てもらっていました。農協職員だったじいちゃんは、お兄ちゃんと卓郎を北海道旅行に連れて行っていったりと、子どもたちを大変かわいがってくれました。博識でいろいろな知識を教えてくれました。畑で野菜を育てていたので、卓郎はお兄ちゃんと一緒に畑仕事をよく手伝っていました。

 ばあちゃんも優しい人でした。祖父母に任せて、いろいろなことを教えてもらい、それがかえって良かったのかもしれません。今は核家族が多いですが、祖父母と一緒に住むのは子どもたちも教わることが多く、いいと思います。じいちゃん、ばあちゃんには感謝しかないですね。卓郎は今も帰ってくると、必ず墓参りに行きます。