佐野市西部の菊沢川沿い、ラーメン店らしくないモダンな建物が目印。佐野の名店「おぐら屋」の味を継承、子どもから高齢者まで幅広い客層の人気の佐野らーめん店だ。

 店主の大金純一(おおがねじゅんいち)さん(45)は、そのおぐら屋旧店舗の隣に家があり、スープの香りが漂う中で育った。高校卒業後は一般企業に就職。営業の仕事だったが行き詰まってしまった。そんな時に背中を押してくれたのが妻の早苗(さなえ)さん(51)。30歳の時に5年で店を出すと決めて、なじみの「おぐら屋」で修業を始めた。修業中は、会社員だった早苗さんが支えた。

 2008年、貸店舗で独立、13年に現店舗を開店させた。味はもちろん「おぐら屋」直伝。麺はコシのある自家製手打ちの中太縮れ麺。スープは鶏(とり)ガラと野菜からだしを取った透き通るような薄いしょうゆ味。

 売れ筋はもちろんラーメン(税込み580円)。皮から仕込み野菜たっぷりの餃子(ぎょーざ)3個(260円)も人気。純粋にラーメンを楽しんでもらいたいと、ご飯ものは出さない。

 早苗さんと二人三脚で切り盛りする店は、昔懐かしい味を求めて客足が絶えない。純一さんは「ずっとこの味を守り続けたい。子どもが大きくなって、その家族でまた来ていただけるような息の長い店が夢です」と話す。来月17日は、開店10周年で100円ラーメンを提供する。

 ◆メモ 佐野市大橋町3229の7。午前11時半~午後2時45分(ラストオーダー)、午後5~7時半(麺、スープ、餃子がなくなり次第終了)。月曜定休(祝祭日は営業、翌火曜休み)。(問)0283・23・1989。