四方を山に囲まれ、諏訪岳の麓に位置する栃木市岩舟町小野寺の「山里のそば みすぎ庵(あん)」。小野寺産のそば粉と小麦粉を100%使用し、市の「とちぎ小江戸ブランド」にも認定されたそば粉が自慢の店だ。ソバ栽培が盛んな土地柄を生かして地域活性化につなげようと、県むらづくり運動「ふるさとルネサンス事業」の一環で地元住民が協力して2000年にオープンした。

 みすぎ庵の設立時の従業員は、そば打ちに関して素人の女性が中心だった。開店時から店に携わる店長の麦倉(むぎくら)しづえさん(64)は「最初は苦労したが、ありがたいことに今では遠方からもリピーターが来てくれる」と目を細める。

 お薦めは「田舎料理セット」(税込み1080円)。麺はつるっとした喉越しの細麺で、少し甘めのつゆがよく合う。こだわりは地粉に尽きず、「二八そばを提供する店が多いが、みんなで研究して三七にたどり着いた」と麦倉さん。天ぷらや田舎料理に使われる野菜も地元産で、煮物はしもつかれやダイコン煮などの季節物を用意している。

 季節の煮物の代わりに小野寺産コシヒカリが堪能できる「みすぎセット」(1080円)も人気だ。「自分たちで地域を守れるように、これからもおいしいそばを提供し続けたい」と語った。

 ◆メモ 栃木市岩舟町小野寺1508の1。午前11時~午後3時。火曜定休。(問)0282・57・7777。