知事選で自身を支持した宇都宮市議らが公選法違反で書類送検されたことについて、取材に応じる福田知事=22日午後0時30分、県庁

 栃木県知事選を巡る公選法違反事件で、福田富一(ふくだとみかず)知事は22日、県庁で記者団の取材に応じ「選挙の公平性を阻害した。有権者の選挙に対する信頼を損ね、深くおわび申し上げたい」と陳謝した。問題の文書配布を知ったのは投開票日後とし、自身や自身の後援会事務所の関わりは否定した。

 今回の問題は書類送検された宇都宮市議の次男陽(あきら)氏から、投開票日の2日後に報告を受けたと説明。陽氏は「(宇都宮工業高野球部の)OB会なので気の緩みがあり、意見を言う立場になかった」と話したという。

 福田知事は神妙な面持ちで「後援会活動強化への強い思いを多くの方が持ってくれた中で、勇み足をしてしまった」と指摘。後援会の公選法に対する取り組みや姿勢の甘さを省みた上で、新型コロナウイルスの影響などで立候補表明が遅れたことを背景に挙げ「後援会内部は今まで通り業務を進めたが、周りまで目が届かなかった」と振り返った。

 自身の選挙で関係者が書類送検されたのは初めてといい「真摯(しんし)に反省し、これから咎人(とがにん)にならない、つくらないという視点も入れながら政治家として、後援会活動などで生かしていきたい」と述べた。陽氏の道義的責任は「議員バッジを着けているのだから、自らが判断していくものだと思う」とした。