園児の遊戯を動画を撮りながら見守る金井さん

 栃木県市貝町市塙(いちはな)、元教師金井昌子(かないまさこ)さん(65)が高校時代に作り、NHKの「みんなのうた」で放送されたことがある童謡「夢みる子ねこ」を使った遊戯が町内の幼稚園で行われている。近く、遊戯の映像を収めたDVDが金井さんに贈られる。このほど同所の市貝たいよう幼稚園で遊戯を見学した金井さんは、歌の主役の当時の飼い猫「ミケ」が幸せを運んでくれたと喜んでいる。

 「夢みる子ねこ」は、金井さんが宇都宮女子高2年の17歳の時に愛猫の様子を楽しくテンポ良く描いた曲。産休で教壇を離れていた27歳の時にNHK主催「こどものうたコンクール」に応募。1万1641曲の中から優秀賞に選ばれ、1983年には「みんなのうた」で全国に流れた。3年前には「夢みる子ねこ」も収録した自作の童謡CD「夢みる子ねこランド」をリリースした。

 金井さんは昨年、このCDを孫が通うたいよう幼稚園に寄贈。「素晴らしい曲を作ったのは園児の祖母」と知った園が、系列の11園で今年の「お楽しみ会」の出し物として遊戯や歌を披露し、動画を贈ることにした。

 園に招かれた金井さんは、2歳児の「ほし組」の園児約10人が手作りの猫の帽子や衣装を着けて元気に遊戯する様子を見学。「曲が放送され、レコードになった時と同じぐらい興奮しました。本当に幸せです」と礼を述べた。見学会終了後には、小学校教師時代の教え子だった園児の母親と約30年ぶりに再会する場面もあった。

 映像を収めたDVDは年明けに贈られる。今も曲作りを続ける金井さんは「こんなことがあるなんて人生何が起こるか分からない」と笑顔で話した。