新規感染者数(1週間単位)と病床の稼働率

 県は19日、新型コロナウイルスの感染者を県内で新たに13人確認したと発表した。県内感染者数は累計千人を超え、計1002人となった。この1カ月間、クラスター(感染者集団)の続発や、陽性者が急増する近隣都県との関連などで450人超が感染し、増加傾向に歯止めがかかっていない。医療現場の負荷も高まっており、県は新たな感染者を一人でも減らすため、県民に各種対策の徹底を強く求めている。

◇「コロナ」感染拡大の経過

 千人を超えたことについて、福田富一(ふくだとみかず)知事は「感染の原因や現状を把握、分析し、年末年始に向けた対策に取り組む」とのコメントを出した。

 県内感染者数は11月9日に500人を超えて以降、急激に増加している。11月は162人、12月は19日現在で351人となり、11、12月だけで全体の半数以上となる513人が感染した。15日に900人を超えてから4日間で千人に達した。

 感染者が急増した一因は、11月下旬以降に高齢者施設や事業所など計7カ所でのクラスターの発生だ。これらのクラスターを端緒とする感染者数は19日現在、計129人に上っている。

 続発したクラスター事例について、県は「感染防止対策に不十分な点があった」と指摘する。これまでの調査で、換気が悪い密閉空間やマスクの未着用、手指消毒の不徹底などが判明した。

 感染拡大に歯止めがかからないものの、県が設けた警戒度の指標は、4段階で上から2番目の「感染厳重注意」を維持している。ただ、病床稼働率は40%台、重症病床稼働率も20~30%と、いずれも過去最高水準で推移している。医療現場の負荷が高まり、一般の診療体制にも影響が出始めた。

 警戒度の指標が一番上の「特定警戒」への移行を防ぐため、県民に対し知事による追加要請が必要な状況だ。県は基本的な感染防止対策の徹底をはじめ、東京都、大阪市、札幌市、名古屋市への不要不急の外出自粛や、大人数・長時間の飲食など感染リスクが高い場面の回避などを求めている。