【鹿沼6児童死亡事故】遺族の伊原さん夫妻運営参加 絆深めたコンサート

 2011年4月の鹿沼6児童死亡事故で、長男大芽(たいが)君=当時(9)=を失った父伊原高弘(いはらたかひろ)さん(46)と母加奈子(かなこ)さん(46)は23日、栃木市大平町蔵井の同市大平文化会館で開かれた地域住民によるコンサートに参加し、2人が前を向こうとするきっかけとなる楽曲を作ったシンガー・ソングライター半崎美子(はんざきよしこ)さんと交流した。主催の実行委員会に加わり、企画運営に携わった伊原さん夫妻は「地域住民や半崎さんのファンが一体になることができた。忘れられない1日になった」と語った。

 半崎さんは約17年間、全国のショッピングモールを回って活動を続け、今年4月にメジャーデビューを果たした。第50回日本有線大賞では新人賞を受賞した。

 今回のコンサートは下野新聞の報道で夫妻と半崎さんのつながりを知った実行委のメンバーが10月、夫妻に参加を打診した。快諾した2人はチケット販売やスケジュール調整に加わった。今月に入ると、毎週のように実行委の会合の場で話し合いを重ねた。

 第1部は地元中学校の吹奏楽部などが出演した。第2部では、半崎さんが夫妻とのつながりから生まれた楽曲「明日へ向かう人」など計6曲を地域住民ら約800人に届けた。夫妻もステージに上がり、半崎さんとの出会いや曲への思いを語った。