日光山輪王寺・慈眼堂の天井板の浮いた絵の具を、にかわを染みこませて止める作業を行う小野さん=10日午後、日光市山内

平成の大修理で日光社寺文化財保存会の技術が発揮された日光東照宮の陽明門=11日午後、日光市山内

日光山輪王寺・慈眼堂の天井板の浮いた絵の具を、にかわを染みこませて止める作業を行う小野さん=10日午後、日光市山内 平成の大修理で日光社寺文化財保存会の技術が発揮された日光東照宮の陽明門=11日午後、日光市山内

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産登録が決まった「伝統建築工匠(こうしょう)の技」。17分野ある保存技術に、世界遺産「日光の社寺」を守り続ける公益財団法人「日光社寺文化財保存会」(日光市山内)の「建造物漆塗(うるしぬり)」と「建造物彩色(さいしき)」が選ばれた。江戸時代から連綿と受け継がれてきた職人の技が世界に認められた。決定から一夜明けた18日、関係者は喜びとともに、技術継承への思いをより一層強めた。

 同会には前夜遅く、文化庁から決定の知らせが届いた。長修(ちょうおさむ)次長(66)は「改めて身が引き締まる」。同会は24日に事務所を日光東照宮「旧宝物館」へ移転する。「たまたま時期が重なったが、登録と合わせて新たなスタートという気持ちになる」と話した。

 「今までの積み重ねが認められた。登録されることで責任の重さが増す」。同会の彩色技能士小野宏(おのひろし)さん(60)も気を引き締めた。