新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 栃木県那須塩原市の渡辺美知太郎(わたなべみちたろう)市長は16日の定例記者会見で、市内の旅館・ホテルを対象に自己負担3千円で実施しているPCR検査を1月から無料とし、従業員らが医療機関に出向かずに郵送や市側が検体を回収する仕組みで行う考えを明らかにした。また、介護施設の職員や新規入所者にも1人千円で実施するほか、希望する市民を対象に1回千円で、複数の検体をまとめて検査するプール方式でPCR検査を行うことも正式に発表した。

 渡辺市長は「県内でも感染が拡大する中、1、2、3月を何としても乗り越えたい」と説明。また、一時停止される政府の「Go To トラベル」事業についても言及し、「停止が長引くようなら、(6、7月に行った)市内旅館などの宿泊費を市民対象に割り引く事業の実施も考えたい」などと話した。

 旅館など観光事業者向けのPCR検査は現在、市内の医療機関で行っているが、検査を受けた人が目標の約1割と伸び悩んでいる。

 旅館側からの「『Go To』などで忙しく、出向いて受けるのは難しい」などの声を受け、市は1月から検査に合意している市内28施設を念頭に、医療機関以外で行う検査を導入。市側が検体を回収するなどして旅館側の負担を軽減する。対象は毎月約300人。

 介護施設対象の検査は、介護士などの職員と新たな入所者で希望者が対象。職員は市内80カ所で毎月約800人、新規入所者は月に約100人を見込む。市民、介護施設向けの検査の財源は、いずれも財政調整基金からで計約3千万円。

 渡辺市長は「今回は基金からだが、将来的には暫定的に値上げした入湯税、検討中の医療目的税などを活用し持続可能な仕組みをつくりたい」などと話した。